日本ではちょっと報道できない類の救助活動がネット上でだけ話題になっています。
本来なら在日米海兵隊の美談を語るだなんて、特定アジアが許してくれません。
では、救助活動の件を簡単に説明しましてから、高山病の何たるかをご紹介します!
在日米海兵隊員、要救助者発見!
アメリカ独立記念日の休暇を利用して富士登山を楽しんでいた沖縄に駐留する海兵隊員が、下山中に倒れていた女性に遭遇し、着ていたTシャツで作った簡易担架で医療支援が受けられる場所まで緊急搬送しました。 https://t.co/081f9N7LMV pic.twitter.com/KlUBAJEWWF
— 在日米海兵隊 (@marforjpn) July 10, 2017
2017年7月3日に富士登山に来ていた沖縄の在日米海兵隊員5人が、偶然にも要救護者を発見しました。
七合目(約2,700m)に女性が倒れており、高山病と思われる過呼吸・高熱状態で救急処置が必要でした。しかし車が迎えにこれない場所です。
そこで海兵隊員は金剛杖2本と着ていたTシャツで担架を作成しました。そして3.2km先の六合目(2,390m)の安全指導センターまで運びました。
女性は意識不明でしたが、後日父親が海兵隊に連絡を取り、無事と感謝を伝えたそうです。
海兵隊員の緊急事態への冷静な対応力、素晴らしいです。
さらに後の日に女性の父親から心のこもった贈り物が海兵隊員に贈られました。
先日、富士山での海兵隊員による日本人女性救出をお伝えしましたが、女性の父親の織田祥裕さんから小包が届き、救出劇に関与した5人の隊員に感謝の気持ちのライターや長崎名物のカステラが入っていて、ライターにはそれぞれの名前と「Mt. Fuji July 3, 2017」と記されています。 pic.twitter.com/lVIz4cLTDI
— 在日米海兵隊 (@mcipacpao) 2017年7月26日
棒とシャツで担架を作る方法!
レスキュー関係者には常識のようですが、一般人はまず知らないのではないでしょうか。棒とシャツで担架を作ることが出来ます。
まず棒があるのか?という問題もありますが、今回は金剛杖を海兵隊員が持っていて幸運でした。流石は神聖なる富士山です。ミラクルが起こります。
Tシャツの袖に棒を通して完成です。とても簡単です。シャツは2枚は最低必要そうです。
海兵隊員の写真で本当に上半身が裸になっているのがキュートでした。
参考価格1,600円。
今さら聞けない高山病とは!?
高山病は酸欠により血中の酸素濃度が下がることでいろんな症状が現れます。頭痛・吐き気・嘔吐・眠気・むくみ・過呼吸等です。
標高1500mから人体は低酸素を自動的に感知し、呼吸の回数が増えていきます。大体において2400m(六合目)以上で高山病にかかる可能性が高まります。
高山病になりやすい人
酸素摂取能力の低い人は低酸素の高山に対応できません。酸素摂取能力を向上させるには有酸素運動と鉄分の摂取が必要です。
有酸素運動はジョギングやランニングにより心肺機能を高める事が出来ます。
そして鉄分の摂取ですが、血中のヘモグロビンが全身へ酸素を運んでいるので、ヘモグロビンを増やせば酸素をより多く行き渡らせることができます。
つまりヘモグロビンを増やすことで、血中の酸素濃度を上げる=貧血対策=高山病対策になるわけです。
貧血対策と言えばレバーやアサリやほうれん草などがあります。サプリでも良いです。
参考価格590円。
高山病対策・予防
ゆっくり登る
五合目(2000~2400m)で数時間ゆっくり体を高所に適応(高地順応)させましょう。この時歩き回ることで低酸素に自動的に慣れていきます。
登り始める時はゆっくり倍の時間をかけて登ると安全です。人体の内なる野生(高地順応)をゆっくり覚醒させましょう。
呼吸方法
息を吐ききればたくさん息を吸い込めるという当たり前のことを意識的にします。急いで呼吸せず、吐いてー吐いてーーー、吸ってーーーという具合です。
この時ズボンのベルトは緩めが良いです。パッツンパッツンに締め付けていると呼吸の妨げになります。
鉄分と水の摂取
先述したとおり血中酸素を増やすためにヘモグロビンを増加させます。増加させるためには鉄分を多く摂取するのが効果的です。
これは登山をする前から対策しておく必要があります。女性は男性より鉄分が1.2倍必要と言われています。日頃から意識して摂取して下さい。
また、血液の流れを良くするために水分をしっかり摂る必要があります。ヘモグロビンは血液で身体全体に酸素を届けています。
富士山で酸素ボンベ!?
高地順応の観点から酸素ボンベで酸素を補っても一時しのぎでしかなく、下山するまでずっと酸素ボンベを吸い続けることになります。
症状が悪化するようなら100~300mほど下山して呼吸を整えてみると改善するかもしれません。
参考価格870円。
まとめ
高山病で倒れて動けなくなるまで下山の決断を下せなかったのが今回の事案の教訓ですね。
ヤバイかもと思ったら症状が悪化する前に対応しましょう!
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