初心者のためのセーリング・ディンギー(ヨット)の種類と乗り方!

夏といえばウォータースポーツの季節です。海や湖で泳ぐのも気持ちがいいです。

今回注目するのは普通じゃないスポーツのヨットです。ヨットという言葉はかなり範囲が広いですが、大雑把に言って1~2人乗りのヨットをディンギーと呼びます。

 

ディンギーは目に見えない風を水面の白波から読み取り、その風を受けて船を操船する大自然相手のスポーツです。

では、ディンギーを未体験・初心者の方に向けて、ディンギーの種類や乗り方をご紹介します!

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セーリング・ディンギー(ヨット)の進み方

セーリング・ディンギー(ヨット)の進み方

ディンギーが風を受けて前に進む乗り物ということはご存知かと思います。セール(帆)に風を受けることと飛行機の翼が風を受けることは同じです。

飛行機は揚力で飛び、ディンギーは揚力で推進力を得ます。空気がセールの表裏両面を流れることによって揚力が生まれます。

 

ディンギーは揚力の力を受けるとひっくり返ってしまうので、センターボード(キール)という細長い板を水中に挿しています。そうすると横方向への抗力が減殺されて前進力が生じます。

ディンギーを速く走らせるには大きな揚力が必要です。強い風が吹いていてもその風を受け止めるのではなく、風を受け流すことで速度が増します。

 

セーリング・ディンギー(ヨット)の乗り方

セーリング・ディンギー(ヨット)の乗り方

ディンギーのラダー(舵)を操り進行方向を決め、メインシート(紐)を調整することでセール(帆)が動きます。

ディンギーは風上に対してゼロ~45度には進みません。簡単にいいますと風上に対して真っ直ぐには進めません。

 

そのため風上に行きたい時は風向きに対して45度以上の角度で登ることになります。右に45度で登り、左に45度という具合にジグザグ走行します。

進めない方向さえわかれば後は簡単です。風向きに対して風を受け流せば前進していきます。効率よく風を流せれば速く進み、非効率で風を受け止め過ぎればディンギーがひっくり返ります。

 

このひっくり返ることを沈(ちん)といいます。ひっくり返りそうになったらセンターボードに素早く乗っかると水中に落ちずにすみます。

初めて沈したらさぞ怖いことでしょう。ライフジャケットを着ていると溺れることはありません。センターボードの先っちょに体重をかけて船体を復帰させましょう。

 

セーリング・ディンギー(ヨット)の種類

レーザー級

レーザー級
photo by ssvaw_scharmuetzelsee

まず名前がカッコイイですね。強そうです。しかしこの名前、レーザー光線という意味に埋もれてしまって検索的にはかなり不利な気がします。ネーミングは大失敗だと思います。

レーザーはオリンピックで採用されている艇種で、全世界で一番普及しているディンギーでもあります。日本でも大人が乗るディンギーとしてスタンダードです。

 

レーザーはバリエーションで帆の大きさによりクラス分けされています。標準サイズの帆が7.06平方メートル、ラジアルが5.76平方メートル、4.7が4.70平方メートルです。

帆が小さくなることでスピードが遅くなり乗りやすくなります。レーザーは一人乗り用ですが、二人で乗れないことはないので体験として乗せてもらうのもアリです。

 

 

こちら↓空飛ぶレーザーとして世界に激震が走りました。豪の発明です。Glide Free Foilという装置を付けることで飛べます。装置のお値段なんと40万円です。日本のマリンスポーツメーカーさん安く類似品作ってみませんか?

 

オプティミスト(OP)級

オプティミスト(OP)級
photo by Mark Hergan

子供用のディンギーがオプティミスト(OP)級です。小学生・中学生がこのOPに一人で乗って大海原を駆け巡ります。ディンギーの入門艇として日本でも普及しており、国内のレースも頻繁に行われています。

船体の先端が流線型ではなくへっこんでいるのであまりスピードは出ませんが、強風になれば意外と速いですし船体が安定しているので安全で楽しいです。

 

OPのレースの参加資格が15歳までとあるので高校生になったら他の艇種に乗り換えることになります。OPに乗る本人たちにとっては待ってましたの瞬間でしょう。

OPの次はおそらくレーザー級を選択する人が多いのではと思います。いちばん身近でしょうから。OPからの叩き上げの選手はレーザーに乗っても強いと言われています。

 

モス級

モス級
photo by Hew Hamilton

モスバーガーと名前がかぶって検索しにくい名前ですが、モスの歴史は100年ほどあるそうです。

昔のモスは飛ばなかったように思いますが、近頃のモスは海の上を飛びます。正確には水中翼により船体が浮き上がって飛んでいるように見えます。

 

モスは船体とセールの大きさを守ればどんな改造をしてもオッケイなので、ディンギーとして独自の進化を今も突き進んでいます。

しかし水中翼で浮き上がった船体はとても不安定なので操船が難しいです。そもそも浮き上がらなくてもコケやすいモスが、空を飛べばさらに難易度が上がります。

 

モスの価格は300万円くらいするそうです。なぜこれほど高いのかは謎です。

 

470級(よんななまる級)

470級(よんななまる級)
photo by Andrew_Writer

日本の大学生御用達の二人乗りディンギーが470級です。470はオリンピック種目にも入っています。

なんと470は帆が3枚も展開出来ます。なのでとてもスピードが出やすいです。速いと状況の変化も早くなるので何かと忙しい船でもあります。

 

多くの風を受けると船が傾きますので、その傾きを平行に保つために船から身を乗り出して体重をかけます。

470ではワイヤーで身体を吊り下げて船からさらに身を乗り出して船のバランスをとることになります。

 

スナイプ級

スナイプ級
photo by Mike Harris

スナイプの帆は2枚あります。こちらも大学生に引っ張りだこの二人乗りディンギーです。470が花形すぎてスナイプはちょっと影が薄いかもしれません。

 

なぜ大学生がよく乗っているかといえば二人乗りだからだと思います。大学で一人一挺を用意すると場所の確保とかが大変です。

これが社会人になると二人揃って休日になるか微妙になってきますので、一人乗りのレーザーが主流になるのだと思います。

 

セーリング・ディンギー(ヨット)の体験

「ディンギー 体験」のキーワードで検索するといろいろ出てくると思います。そこに都道府県も入れて絞り込むことになります。

ヨットハーバーはどこにでもあるものではないので、住んでいるところから通えるのかもポイントになってきます。

 

体験なら三人乗りくらいの少し大きめの船に乗ったり、子供ならOPに乗れることもあるかもしれません。

特に夏は子供のディンギーの体験イベントが盛んなので、近くのハーバーがありましたらホームページを確認して見てください。どこのホームページもTHE昭和っぽいですが。

 

セーリング・ディンギー(ヨット)のクルーや仲間・クラブ員の募集について

ネット全盛のこの時代ですからネットに募集の情報はあると思います。が、紙媒体でそういう情報が載っているものがありますので1つご紹介します。

その雑誌名はKaziです。何の変哲もない答えですみません。Kaziのページの最後の方で「海の告知板」があります。主にクルーザーの募集が多いですが、それにまぎれてディンギーもあったりなかったりします。

 

まぁ雑誌にわざわざ募集を載せているようなクラブはホームページの方でも募集をかけているでしょうけども。

 

クルーザーへステップアップ!

クルーザーについて、記事を書こうかなと思いつつもちょっと書ききる自信がなかったのでここのスペースを借ります。

ディンギーの次のステップとしてクルーザーという方向性はアリです。クルーザーは大きな図体で大海原をどこまでも走ることが出来ます。

 

船内にはソファーや台所や寝室やトイレなどもあります。きっと連休やゴールデンウィークにはデイクルージングの企画やハーバーを渡り歩くクルージング企画が練られることでしょう。

 

 

クルーザーは自分で買うと中古で500万円とかしますが、クルーを募集していたり共同オーナーを募集していたりと、お金をかけないで乗る方法もあります。

もちろん共同オーナーにはお金が数十万円はかかりますが。それでもいつ飽きるかわからないのに500万円は高いですよね。

 

ヨットハーバーにはクルーザーがズラリと並んでいます。一見凄そうですが10人ほどの社長が集まって4000万円ほどの新艇クルーザーを1艇買って、一人あたり400万円の負担という具合です。

 

クルーザーは一人では操縦できないのでもし募集しているところがあれば参加してみてもいいかもしれません。

ちなみに昔は誰か一人が免許を持っていれば誰が運転してもよかったのですが、法改正があったらしく船舶免許2級?くらいは必要のようです。そして運転手は飲酒が不可になりました。

 

クルーザーを乗るにあたって危険があるとすれば、まず突然の強風・大雨・雷でしょう。ディンギーならすぐ港に避難ですが、クルーザーは遠出をしますのですぐ逃げられないのです。

他には浅瀬で座礁することもあります。センターボードを引っこ抜くことが出来ませんので、他の船に引っ張ってもらって脱出する必要があります。おそらく修理コースです。

 

ハーバーのポンツーンに到着して停止するまで気を抜いてはいけません。ポンツーンにクルーザーをブツケて破壊することが稀にあります。修理コースです。

そういうことを差し引いてもクルーザーに乗るというロマン、長い人生にあってもいいですよね!小さな子供たちにライジャケ付けてクルーザーを体験させるのもいいですね!

 

まとめ

大昔に因島で知り合いのオジさんとレーザーに二人乗りしたことがあります。あの時はもの凄い強風でハイクアウトし続けて腰が痛いのなんのでした。

強風でも風をもっと受け流して非効率で走ればあれほどのハイクアウトは必要ないにもかかわらず、オジさんはカッ飛ばして私は大変な思いをしました。

 

まぁ苦い思い出ですが、笑い話として一生忘れることはないでしょう。ディンギーに乗るとこんな素敵?な体験がきっと貴方も出来ます。是非チャレンジしてみて下さい!

コメント

  1. […] 出典 : http://zutto-sports.com/ […]