指を切ったり深爪したりササクレだったり虫に刺されたり、稀によくあります。
そうなってみていつも思いますが、負傷した指を使わずに生活するのは凄く不便だということです。
このマイナーな指の傷くらいなら別に大丈夫でしょう、ということが全くありません。
登山に行っても怪我のリスクはつきまといます。もし楽しい山行で手に怪我をしてしまったら、ずっと気分が滅入るかもしれません。
そういうリスクを軽減するためにグローブ(手袋)があります。薄皮一枚の道具が楽しい山行の保険になります。
では、グローブのポイントと選び方を解説しましてから、おすすめのグローブをご紹介します!
登山・トレッキング用グローブの役割
怪我からの手の保護
もしグローブをしていないと、手に擦り傷を負ったり、樹に触れて棘が刺さったり、変な虫に刺されたりと、思いもよらない結果になったりします。
細くて繊細な手を使わずに生活するのは困難ですが、登山ともなればたくさんの道具を使いますから、尚更手を使わないわけにはいきません。
そこでグローブが手の擦れや衝突による骨折を防ぎます。グローブの一番重要な役割です。
グローブには衝突しやすい部位の耐久性、手の関節の動き易さに繋がるストレッチ性、甲と指を重点的に守るプロテクターなどの機能が求められます。
防寒対策
グローブといえば真っ先に防寒用を思い浮かべます。少し肌寒い季節になると手や足の末端が冷えてくるのを感じます。
足は当然のようにソックスで温めるのに対して、手は意外と限界になるまでグローブを付けなかったりしますが、よくないですね。
手が冷えると集中力が乱れますし、何より道具を使う正確性に欠けます。さらに悪化すれば凍傷の危険もあります。なので体温をキープできるグローブは寒い時期には必須です。
保温素材には化学繊維やウールなどがあります。特に寒い場合は中綿の入ったグローブが良いです。モコモコになりますが。
あるいはグローブのレイヤー(重ね着)という考え方もあります。これは「ライナー付きモデル」として専用のグローブが製品としてあります。
アウターに透湿防水性を持たせ、ライナー(インナー)に保温性を持たせることで2つを同時に手にはめます。
専用品を買わなくても大きなグローブと小さなグローブを併用して使うだけでも防水・透湿・保温効果はあります。
防水・防風対策
春や秋など、保温性が必要ない時に防水や防風性が備わっているグローブは快適です。
これらに保温素材が使われていなくても、水に濡れない風にも当たらないというだけで暖かく感じます。
ただ防水性が高いと蒸れやすいので、透湿性を併せ持つグローブがおすすめです。
防暑対策
夏の日焼け防止には通気性に優れたメッシュ生地や速乾性のあるグローブが良いです。
夏にグローブはどうしても暑いものですが、怪我の予防というグローブの原点を思い出して常に用心するようにして下さい。
日焼け防止はグローブだけでなくクリームに帽子、さらにサングラスまで付けて完璧です。
登山・トレッキング用グローブのポイントや選び方
スマホのタッチパネルへの対応と指出し
登山やハイキング中でもスマホが必要になる場合があります。その時にゴツいグローブをイチイチ脱ぐのは面倒です。
そこで最近はグローブの指先が電子機器の操作に対応した材質を使っている製品があります。これにより、グローブを脱ぐ手間が省けます。
また登山道具を使う時に指先だけを手袋の外に出せるグローブがあります。
親指と人差指にスリットを入れて露出するタイプ、指の縦ジッパーを開けて指を露出するタイプ、ミトン型の指先が露出するタイプなどがあります。
どれも保温性や防水性が少々犠牲になります。
保温性重視ならミトン型
ミトンとは指の別れ方が親指とそれ意外に別けられたグローブのことです。つまり2本指型です。指同士が引っ付き合うので暖かいです。
ですが、2本指では道具の操作性が悪いです。そこで人差し指も独立させて、親指・人差指・その他で3本指型にすると欠点を補えます。
フィット感と滑り止め
グローブを付けたまま登山道具を扱う機会は多いので、出来るだけ素手のような感覚のグローブが理想です。
それでいて手を締め付けず血行を妨げないグローブです。実際に試着して確認してみるのが最善です。
フィット感において手首周りはいろいろ差異があります。面ファスナー(ベルクロ)ならしっかりと固定されます。
他には幅広ストラップ留め、伸縮性ゴムの2箇所留め、ストレッチ素材で手首を締め付けるグローブもあります。
グローブの手の平に滑り止めがあると抜群のグリップ力を備えますのでおすすめです。
軍手は名脇役
軍手は水をよく吸い込むし乾かないしで登山グローブの主役にはなりえません。
しかし、圧倒的安さと滑り止めにより、過酷な作業には率先して軍手を使用していきましょう。
高価なグローブを使いたくない場面で軍手は光る存在です。例えばテントの設営に、ヤブの中への突入に、火起こしに、などなど。
登山・トレッキング用グローブ(手袋)のおすすめ10選!
【イスカ】ウェザ-テック オ-バ-ミトン
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3本指で操作性がしやすく保温性にも優れたミトンです。防水・防風・透湿・結露防止性も併せ持っています。
手首は片手で調整しやすいワンハンド・アジャスター仕様です。フリーサイズは大きいのでこれをアウターとし、インナーに別のグローブを付ける使い方もありです。
参考価格5,300円。
【イスカ】ク-ル メッシュ グロ-ブ
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吸汗速乾性に優れたクールマックス素材のメッシュグローブです。紫外線を遮る効果もあります。暑い季節に最適なグローブです。
参考価格2,700円。
【モンベル】トレールアクション グローブ
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スマホのタッチパネル操作に対応しています。ストレッチ素材のクリマプラスを採用することで2WAYへの抜群の伸縮性があります。
裏面起毛により適度な保温性があり、通気性にも優れています。
メンズ。参考価格2,700円。
モンベル トレールアクション グローブ Men’s #1118269 (L BLBK ブルーブラック) [mont-bell] |
レディース。参考価格2,400円。
【モンベル】パウダー グローブ
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モンベル独自の優れた防水透湿性素材のドライテックを採用し、中綿を入れることで抜群の保温性を実現しています。
また裏地の起毛は暖かさと速乾機能を持ち、手のひらの耐摩耗性はデュラグリップ素材がもたらしています。
メンズ。参考価格5,300円。
レディース。参考価格4,700円。
【アウトドアリサーチ】エアレイター グローブ
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ストレッチ素材によりタイトフィットで高い伸縮性を持った薄手のグローブになっています。
汗を発散し温度を下げるアクティブクーリング機能を搭載しています。UPF50+の紫外線カット効果があります。タッチスクリーンにも対応しています。
参考価格4,100円。
【アウトドアリサーチ】マウントベーカーシェルミット
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防水・透湿・防風性に優れたゴアテックス素材を用いたグローブです。ライナーは取り外しが可能です。
参考価格11,400円。
【ブラックダイヤモンド】クラッググローブ ハーフフィンガー
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メッシュ生地とシンセティックレザーパームによる軽量で通気性のあるエイドクライミング用ハーフフィンガーグローブです。
手の平は厚みがあります。クライミングだけでなく、登山やサイクリングなどにも愛用者がいます。サイズは若干小さめなので注意です。
参考価格2,200円。
BlackDiamond(ブラックダイヤモンド) クラッググローブ ハーフフィンガー BD14037 ブラック(BK) L |
【ブラックダイヤモンド】ソロイスト フィンガー
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対応温度がマイナス29度までという極寒の登山で活躍するトリガーフィンガーグローブです。
防水透湿素材のリムバブルインナーが付いています。
参考価格13,000円。
【ミレー】トレック レイン グローブ
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甲部に軽量で耐水・透湿性に優れたドライエッジ素材を使用しています。手の平にはグリップ素材を配置し、タッチパネルにも対応しています。
参考価格6,200円。
【フォックスファイヤー】コカゲシールドグラブFor Touch Screen
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遮熱効果のあるコカゲシールド素材により衣服内温度を3度下げます。紫外線遮断効果があります。
スマホのタッチパネルに対応しています。立体裁断により抜群のフィット感を実現しています。
参考価格2,800円。
(フォックスファイヤー)Foxfire [ユニセックス]コカゲシールドグラブFor Touch Screen 5520722 046 ネイビー L |
まとめ
タッチパネル対応が今後の主流になるとは思いますが、現時点では未対応の製品もまだ多いですね。
夏の手袋はちょっと暑苦しいですが、日焼け対策だと思ってしっかりガードしていきましょう!
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