テニス・マクラクラン勉のこれまでのダブルス戦績2017!

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マクラクラン勉と内山靖崇が楽天ジャパンオープンのダブルスを制し、日本中が新たなスター選手の誕生を目撃しました。ペア結成から僅か一ヶ月での優勝に、次への期待が膨らむばかりです。

突然の優勝に本人たちも驚きを隠せないようで、今後の予定はまだ決まっていないとのことです。

ではでは、全豪2018ダブルスを目指して欲しいという本音は置いておいて、マクラクラン勉のこれまでの戦績をザッと見ていきましょう!

マクラクラン勉のプロデビューから2017年まで!

マクラクラン勉のプロデビューから2017年まで!
photo by mirsasha

マクラクラン勉(べん)は今年でもう25歳、内山靖崇も25歳ですが、二人共若手というよりはやや中堅の年齢になってきました。

 

マクラクラン勉は2014年にアメリカ・カリフォルニア大学を卒業し、そこからプロに転向しました。今はプロ3年目から4年目にあたります。

在学中は全米大学選手権でシングルスベスト8にも輝いていたので、さぞや華々しいデビューになって・・・いませんでした。それでも健闘していた方です。

 

プロデビュー2014年のマクラクラン勉!

卒業は秋とか細かいことはいいです。

Japan F7(ITF 2014/06/16-22)

ITFは国際テニス連盟の大会で、男子プロテニスツアー(ATP)の最下層を担う大会を開催しています。つまり駆け出しの新人はこのフューチャーズで戦って上を目指します。

そして駆け出しのマクラクラン勉は日本でも大会に出ていました。名前の後に当時のランキングを記しています。

準決勝 Yuya Kibi [478位] lose
準々決勝 Gengo Kikuchi [831] win
R16 Masaki Sasai [1352] win
R32 Masato Shiga [761] win

 

下記結果はJapan F7のダブルスです。2014年からすでにダブルスでも出場していました。綿貫敬介とペアです。2014年はだいたい10大会にダブルスで出ていたようです。

決勝 Sho Katayama [394]
Arata Onozawa [346]
lose
準決勝 Masaki Sasai [1257]
Koichi Sano [1245]
win
準々決勝 Shuto Kaji [-]
Issei Okamura [-]
win
R16 Katsuki Nagao [752]
Hiromasa Oku [712]
win

 

U.S.A. F32(ITF 2014/11/17-23)

この頃になるとようやくマクラクラン勉にも世界ランキングが付きました。この大会の時は世界ランク918位です!2014年の獲得賞金はシングルス$3,002、ダブルス$1,158でした。プロは厳しい世界ですね。

決勝 Theo Fournerie [599] lose
準決勝 Justin S. Shane [1084] win
準々決勝 Patrick Daciek [1945] win
R16 Greg Ouellette [617] win
R32 Ilya Polonskiy [1095] win

 

困惑する2015年のマクラクラン勉!

Fairfield(ATPチャレンジャー 2015/10/12-18)

もうシングルスが全然ダメな年でした。1~2回戦敗退が多すぎて次の2016年からはシングルスからほぼ撤退するほど追い詰められました。

予選1回戦 Andrew Carter [2189] lose

 

Sri Lanka F3(ITF 2015/02/16-22)

シングルスとは打って変わってダブルスでは手応えを感じていたと思います。シングルスは世界ランク700番代から後退して圏外へ、ダブルスはこれから700番代から上り詰めていきます。

決勝 Arsenije Zlatanovic [1179]
Miljan Zekic [660]
lose
準決勝 Mohit Mayur Jayaprakash [1381]
Vinayak Sharma Kaza [781]
win
準々決勝 Jonas Luetjen [1065]
Timon Reichelt [799]
win
R16 Sankha Atukorale [-]
Sharmal Dissanayake [-]
win

 

U.S.A. F15(ITF 2015/05/04-10)

おそらくこの大会がITFダブルス初優勝です。マクラクラン勉のランキングは647位になりました。この辺りでダブルスのコツを掴んだのか、6月のJapan F5(ITF)で優勝、続くJapan F7で優勝、8月Israel F10で優勝、続くIsrael F11で優勝、9月Israel F12で優勝と快進撃でした。

2015年の獲得賞金はシングルス$4,650、ダブルス$3,891でした。ダブルスの賞金は低く設定されています。

決勝 Maximiliano Estevez [1059]
Facundo Mena [515]
win
準決勝 Carsten Ball [242]
Tennys Sandgren [231]
win
準々決勝 Daniel Garza [475]
Angel Peredo [-]
win
R16 Graham Alrutz [1812]
Collin Johns [1068]
win

 

ATPチャレンジャーツアー2016年のマクラクラン勉!

Aptos(ATPチャレンジャー 2016/08/08-14)

2016年はここまでITFフューチャーズで6勝2敗(6回優勝・2回準優勝)と十分な結果を出し、いよいよATPチャレンジャーツアーのダブルスへ主戦場が移ります。

しかしフューチャーズとは違い平均的に1~2回戦負けが多くなりました。

決勝 Nicolaas Scholtz [489]
Tucker Vorster [367]
lose
準決勝 Stefan Kozlov [360]
Matt Reid [112]
win
準々決勝 Alexios Halebian [910]
Raymond Sarmiento [586]
win
R16 Daniel Evans [634]
Lloyd Glasspool [226]
win

 

Monterrey(ATPチャレンジャー 2016/10/10-15)

ダブルスはペアが毎回変わってしまいますが、ITFの時に何度か組んだJARRYD CHAPLIN(オーストラリア・勉と同い年)と再び組んでファイナルまで行きました。

続くアメリカ・チャレンジャー巡りでは1~2回戦敗退が多く、ペア選びの難しさに直面していたようです。

2015年の獲得賞金はシングルス$1,036、ダブルス$10,230でした。ダブルス世界ランク200位に到達しました。

決勝 Denis Kudla [387]
Evan King [671]
lose
準決勝 Alejandro Falla [361]
Eduardo Struvay [249]
win
準々決勝 Marcelo Arevalo [143]
Caio Zampieri [183]
win
R16 Cesar Antonio Gomez Diaz [-]
Ricardo Ortiz [-]
win

 

運命の日本代表・ATP500優勝、激動2017年のマクラクラン勉!

2017年4月にトーマス嶋田日本代表コーチがマクラクラン勉に日本代表へのスカウトを行い、マクラクラン勉は即答して日本代表になりました。国籍変更は6月に行われ、9月デ杯日本代表デビューになりました。

Internazionali Di Tennis Dell Umbria(チャレンジャー 2017/06/19-25)

マクラクラン勉がATPチャレンジャーで初優勝しました。ペアは2017年からSTEVEN
DE WAARD(オーストラリア・26歳・D132位)と組むことが多く、3回に1回は準決勝に進むほどの勝率です。

7月の大会でも同ペアでファイナルまで進みましたが負けました。デ杯直後の光州チャレンジャーでは即席のペアでしたが優勝しました。

決勝 Marin Draganja [168]
Tomislav Draganja [174]
win
準決勝 Tomasz Bednarek [202]
David Pel [215]
win
準々決勝 Pietro Licciardi [912]
Gian Marco Moroni [-]
win
R16 Bye

 

楽天ジャパンオープン(ATP500 2017/10/02-08)

マクラクラン勉は大会推薦での出場です。ペアはデ杯で組んだ内山靖崇(北日本物産・25歳・D494位)で、このペアで09/04にチャレンジャー、09/11にフューチャーズ、09/16にデ杯、そして10/02に楽天という流れです。

 

チャレンジャーで今まで戦ってきた世界ランキングと1桁違います。準々決勝の相手は全米オープン2017の優勝ペアで、その相手を7-6・7-6のストレートで破りました。

さらに決勝は全豪2016優勝ペアで、6-4・7-6のストレートで破り、マクラクラン勉&内山靖崇ペアはATP500で初優勝しました。

決勝 Jamie Murray [11]
Bruno Soares [12]
6-4
7-6
win
準決勝 Santiago Gonzalez [37]
Julio Peralta [35]
7-5
6-4
win
準々決勝 Jean-Julien Rojer [10]
Horia Tecau [9]
7-6
7-6
win
R16 Treat Huey [68]
Adil Shamasdin [61]
6-2
6-7
10-7
win

 

内山靖崇は基本的にシングルスが好きなプレーヤーで、ダブルスはデ杯のために勘を維持するために出場してきました。その内山靖崇がマクラクラン勉とのダブルスでハマったのは誰もが驚いたに違いありません。

内山靖崇のシングルスで培った強烈なストローク力と、マクラクラン勉の天性のダブルス適正があったからこそ、マグレでは優勝できないATP500での結果だったのでしょう。

 

 

この大会でマクラクラン勉は世界ランキングを131位→80位へ、内山靖崇はダブルスのランクを494位→133位にしました。

 

まだペア結成から1ヶ月、連携は改善の余地があるでしょう。ということはさらに強くなる可能性があるということです。

もしかするとグランドスラムで優勝することも夢ではありません。

 

突然誕生した最強ペア、マクラクラン勉と内山靖崇のダブルスをもっともっと見てみたいですね!是非スケジュールを組んでいただきたい!

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