登山道具の中でも登山用リュック(ザック・バックパック)は最も重要な道具の一つです。
全ての道具をリュックに詰めて、リュックを背負い長時間山道を歩き続けることになります。
この時に肩や腰に負担がかかって痛くなったり、荷物のバランスが崩れて真っ直ぐに歩きにくかったりすることがあります。
そうならないよう登山リュックは慎重に選ぶ必要があります。
では、登山リュックの機能と選び方を確認しましてから、おすすめのリュックをご紹介します!
登山リュックの基本構造と役割
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リッド(雨蓋)
リュックに入れた荷物を上から押さえつけてバックパックを小さくする役割があります。リッドはポケットになっています。
荷物を雨から守る役割もありますが、防水性についてはレインカバーの方が信頼が置けます。
トップベルト
バックパックの開口部の前後にトップベルトが取り付けてあり、これを締めることで内部の荷物がホールドされます。
また、リッドとバックルとの間に脱いだ服を挟んでおく使い方も出来ます。
バックル
ベルトを連結したり長さを調整するためのパーツです。
コンプレッションベルト
バックパックの中がスカスカの場合はベルトを締めることにより、荷物を安定させバックパックを小さく出来ます。
フロントポケット
よく使う小物類を入れておけるポケットです。地図などを入れておくと便利です。
ピッケルホルダー
ピッケルを縦にして2点留めでリュックに固定します。2本のピッケルをそれぞれ左右に留めます。
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トップポケット
リッドはポケットになっています。リッド自体を取り外すことが出来るタイプもあります。
トップスタビライザー
ショルダーハーネスとバックパックに結合しているベルトで、これを締めることでバックパックを身体に近づけることが出来ます。尚、画像のモデルは調整が出来ないタイプです。
ショルダーハーネス
肩に担いでバックパックを背中に固定します。ショルダーハーネスは幅が広くて厚みがある方が身体への負担が軽くなります。
女性用リュックの場合、ショルダーハーネスの曲線が大きく、胸に干渉しないよう設計されています。
背面パッド
バックパックが背中に当たっても痛くないよう柔らかい素材で出来ています。また背中が熱を持つのでメッシュ素材になっていることが多いです。
チェストハーネス
左右のショルダーハーネスをテンションをかけて繋ぐことにより、バックパックの横ブレを抑えることが出来ます。
サイドポケット
バックパックに収納しにくいテントのポールなどを入れたりボトルを収納するポケットです。
ヒップハーネス
バックパックの下側を腰にフィットさせることで腰骨に荷重をかけるとても重要な機能です。
登山に必要なリュックの容量
日帰り向け
10~20Lのデイパックサイズ。軽いのでショルダーハーネスが薄くてもかまいません。街中用途で使っても違和感がありません。
かなり用途が違いますが10Lならトレラン用バックパックもあります。
夏山で1~2泊の小屋泊まり
20~35Lは需要が多いので様々なモデルがあり選ぶのが楽しいクラスです。十分軽量なため日帰り登山にも使えます。
荷物が比較的軽いのでウルトラライトのバックパックも良いです。
春秋の寒い季節の小屋泊まり
35~50Lは防寒着がかさばるのでこれくらいの容量は必要になります。荷物を減らせばテントの道具を持っていくことが可能です。
数泊のテント泊
50~80Lは荷物が増えるテント泊に十分対応出来る容量です。重量が20kgを越えても破損しにくい生地になっています。
ベースキャンプ設営
100L以上は大量の装備を運ぶ時に使えます。長期の遠征や超ロングトレイルなどに挑戦可能です。
登山リュックの選び方
リュックの重量
リュックが軽いのは現在のトレンドですので軽いリュックは人気があります。しかし軽くするために何かが犠牲になっていることがよくあります。
例えば生地を薄くしたりメッシュを多用すると軽くなりますが、その分耐久性が落ちていますのであまり長持ちをしないかもしれません。
ショルダーハーネスの調整
ショルダーハーネスからバックパックへの繋ぎ目が肩の位置より10cm下にくるのが理想の位置です。
この調整の仕方はいろいろな種類がありますが、最初から調整が不可能なモデルも多くあります。出来るだけ調整の出来るモデルが良いです。
ウエストベルト
ヒップハーネスを含める腰回りのベルトをウエストベルトと言います。荷重は腰で持つのが楽です。
ウエストベルトが分厚くしっかりしていれば腰への負担は少なくなります。
登山リュックのおしゃれで人気なおすすめブランド6選!
【オスプレー】タロン33
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参考価格13,600円。
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容量33Lで重量0.9kg、推奨パッキングウェイト11~17kgです。エアスケープバックパネルにより背面長の調整が出来ます。
トップポケットは着脱式です。ハイドレーションを内蔵することが出来ます。ポケットは伸縮素材なので大きいものでも入ります。
ウエストベルトはパッドが入っていて幅広です。背中は凹凸フォーム材の上にメッシュ布で覆っています。
リッド(雨蓋)の裏側にはメッシュのポケットがあります。
【THE NORTH FACE】リュック Tellus 33
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参考価格15,000円。
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容量30Lで重量1.3kgです。背面長を43-51cmの範囲で調整が可能です。レインカバーが標準で付いています。。
高強度の330D Duramaxナイロンを素材に使い、ボトムには420Dナイロンで補強しています。ハイドレーションに対応しています。
フロントの撥水ファスナーを開けると本体内部にアクセスが可能です。底部に入れておいた物を取り出しやすいです。
ショルダーとヒップハーネスがしっかりしています。
【Black Diamond】スピード30 サルファーM
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参考価格11,400円。
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容量30Lで重量1.37kgです。ヒップベルトや背面フレームを外すことで軽量化することが出来ます。背面フレームはリュックの剛性に寄与します。
背面はウレタンのサーモフォームバックパネルで覆われています。仮に背面フレームを取り外してもある程度の剛性は保てます。
ハイドレーションに対応しています。リッドは止水ジッパーになっています。外側にはポケットが無く非常にシンプルです。
【モンベル】mont-bell バーサライトパック30
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参考価格10,000円。
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容量30Lで重量0.6kgです。超軽量パックゆえに耐久性に少々疑問符がついています。しかし公式には強度を両立しているそうです。
ハイドレーションに対応しています。背面パッドは3Dメッシュでかなり薄い構造です。痛い場合は自作パッドを入れると良さそうです。
ポケットが7つも付いています。
【ミレー】バックパック ゼニス 30
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参考価格12,200円。
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容量30Lで重量0.84kgです。背面には透湿性の高いAIR CONNECT BACKシステムを搭載しています。ショルダーもメッシュになっています。
ショルダーとヒップベルトはかなり薄くなっていますがクッション性は確保されています。通気性もかなりあります。
ハイドレーションに対応しています。レインカバー付きです。ポケットは4つあります。
【グレゴリー】GREGORY ZULU 35 ズール35
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参考価格23,700円。
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容量35Lで重量1.25kg、推奨パッキングウェイト16kgまでです。
背面にはクロスフロー・サスペンションが搭載されており、背中のムレを抑制し快適性を向上させています。
ショルダーとヒップベルトは十分に分厚く心地よくフィットします。
まとめ
やはり試着してから買ったほうがいいです。結構高い買い物ですからね。
店舗がもしお高いようでしたら通販で安く買うのもありです。
カリマーのリュックのおすすめをまとめました。参考にどうぞ!
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