photo by Virginia State Parks
山の荷物は軽いに越したことはありません。荷物が軽ければ疲れにくくなりますしより遠くまで行けます。
あるいは時間的余裕が生まれれば安全性にも寄与しますし、写真を撮る心の余裕もできて良いことずくめです。
では、登山の荷物で一番重そうなテントを徹底的に軽くした、超軽量テントのおすすめをご紹介します!
ウルトラライト(UL)とウルトラソウルとテント
音楽のB’zが2001年にリリースした「ultra soul」が、登山の軽量化の「ULTRA LIGHT」と単語が似ているとどうしても言いたくて、いてもたってもいられませんでした。
個人的にULのテーマソングはultra soulでいいのではと強く思います。登山者も熊避けに歌ってみるのもアリです。
さて、今回言いたいことは全て言い切った感がありますが、テントの定番は自立式でダブルウォール、その重量は1,400グラムくらいですね。
自立式なので素早く設営が出来、ダブルウォールなので前室があります。インナーテントのボトムにも防水性があり、ドアはメッシュとナイロンの二重で快適です。
しかし重量1,400グラムは重いです。結露上等のシングルウォールにしてもいい(ベンチレーションで対応可)、防水性や強度を少し犠牲にしてでも軽い生地がいい、そんな貴方にウルトラソウル!
ウルトラライトなら1,000グラムを切ります。設営のし易さは大切なので自立式は外せません。いえ、非自立の方が軽いです。ポールの軽量化にカーボンを使用したり、生地をハイテク極薄素材にして究極の軽さを追求しています。
究極への探求が山の道具のスタンダードになりつつあります。生地に要求されるスペックは底なしなのでメーカーは大変ですね。
ウルトラライト(UL)な超軽量テントのおすすめ!
【モンベル】U.L.ドームシェルター1型
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一人用、総重量740グラム、自立式・シングルウォール。テントほどの強度・防水性は無いけどテントより軽く、ツエルトよりも安心して寝られるのがシェルターの位置づけです。
一般的なテントはポールがテントの外で組まれていますが、このシェルターはポールがインナーの内側で組まれています。そうすることでポールが短く出来るとともに、居住空間の広さはほとんど同じ大きさになります。
コーティング素材により高気密になっていますので換気は必須です。ドアの上部のメッシュとドーム上部がベンチレーターになります。寒い時期はタオルで結露対策が必要です。
ドーム本体の生地は15D、傷つきやすいボトムは30Dの生地を使用し耐久性を向上させています。
ペグを打てば強風にも耐えますが、ビビるほどたわむので心の準備が必要です。横殴りの雨に対する防水性は低いです。ベンチレーターから漏水します。
参考価格38,800円。
【モンベル】モノフレームシェルター
© 2007 mont-bell Co.,Ltd. All Rights Reserved.
一人用、総重量589グラム、非自立式・シングルウォール。こちらもポールがインナーにあるタイプです。ドームとは違いモノフレームのポールは1本だけなのでその分軽くなっています。
設営には本体左右にペグを打って2本使います。強風の場合は張り網を4箇所打ちます。
特徴はドームとほとんど同じです。メッシュ窓やベンチレーター、ボトムの強度や雨への不安などなど。
参考価格28,500円。
【モンベル】モノフレームシェルターを Amazon で探してみると。
【テラノバ】レーサーフォトン1
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一人用、総重量670グラム、非自立式・ダブルウォール。1本の長いポールと2本の短いポールにより構成されています。短いポールは左右の両端を立ち上げるために使います。
インナーテントはフライシートに吊り下げられます。その間の空間は空いていますのでお互いが張り付きにくいです。
前室の空間はしっかりと確保されています。入り口が広くて開放的です。
参考価格62,800円。
【MSR】カーボンリフレックス1
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一人用、総重量660グラム、非自立式・ダブルウォール。インナーテントがフルメッシュという大胆さ。夏は良いですが春秋の防寒対策が試されています。
フライシートは生地がスケスケの7Dリップストップナイロンを使用しています。入り口は軽量化のためファスナーが無く、フックとベルクロで固定します。もちろん前室があります。
2本のポールはイーストン社製のカーボンです。その内の1本を短尺ポールとすることで軽量化を実現しています。
参考価格63,800円。
【マウンテンハードウェア】ゴーストUL1テント
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一人用、総重量751グラム、自立式・ダブルウォール。インナーテントの上部をメッシュ化、足元を細く設計することで軽量化が図られています。
フライシートがインナーのメッシュ化を覆うように展開しますが、横殴りの雨だと結構際どいような気がします。
参考価格53,000円。
【マウンテンハードウェア】ゴーストUL1テントを Amazon / 楽天市場 / Yahooショッピング で探してみると。
まとめ
ウルトラライトのペグは貧弱な場合があるので別途用意したほうが安全です。
あと軽装備になるULはどちらかというと上級者向けです。ビギナーにはULは扱いづらい場合がありますのでご注意下さい。
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