8月28日から行われていた世界柔道選手権2017で日本はメダルを量産してきました。
そのメダルに100kg級のウルフ・アロンの金メダルが加わりました!名前からは日本人に見えませんが、母親が日本人なのでハーフです。
では、ウルフ・アロンの世界柔道選手権大会2017を見ていきましょう!
ウルフ・アロンの世界柔道選手権大会2017!
photo by Martin Hesketh
世界柔道選手権大会は五輪の年以外で毎年開催されています。2017年はハンガリー・ブダペストでの開催です。この場所ではほんのひと月前に世界水泳も行われていました。
世界柔道選手権大会の格付けはオリンピックと同格で最高峰です。IJFワールド柔道ツアーとして順位に応じてポイントが貰えます。
ウルフ・アロン(WOLF Aaron)は840ポイントで現在31位です。今回優勝しましたので2千ポイントが加わり2840ポイントになると思います。
一見世界ランク1位になりそうにも見えますが、現在の1位KORREL Michaelが今大会3位タイなので1000ポイント加わって、3702ポイント。1位は死守しそうです。
リオ五輪に出場できなかったウルフ・アロンは2017年4月の選抜体重別柔道(100kg級)で優勝、世界柔道選手権大会へ初出場が決まりました。
ウルフ・アロンが世界柔道選手権大会2017で優勝金メダル!
1回戦、ウルフ・アロン VS アルムシディーン!
ALMSIDEEN MAHMOUD(ヨルダン・27歳)YouTube
アルムシディーンが開始から39秒と1分39秒に指導(Avoid Grip)を取られました。その後にウルフ・アロンが内股で一本勝ちしました。綺麗に決まりました。
2回戦、ウルフ・アロン VS キルジェニクス!
CIRJENICS MIKLOS(ハンガリー・27歳)YouTube
先手を取ったのはキルジェニクスで払腰で技ありを獲りました。2分後にウルフ・アロンが小外刈で技あり、さらに大内刈りで一本を獲りました。
3回戦、ウルフ・アロン VS パチェック!
PACEK MARTIN(スウェーデン・30歳)YouTube
両者決め手を欠いて延長線に入り、ウルフ・アロンが反則勝ちで一本。
準々決勝、ウルフ・アロン VS ガシモフ!
GASIMOV ELMAR(アゼルバイジャン・26歳)はリオ五輪の銀メダリストです。YouTube
ウルフ・アロンは指導を取られてからその一分後に得意の大内刈りで技あり、優勢勝ちしました。
準決勝、ウルフ・アロン VS コレル!
KORREL MICHAEL(オランダ・23歳)
延長に入ってからの大内刈りが技ありで優勢勝ち。
決勝、ウルフ・アロン VS リパルテリアニ!
LIPARTELIANI VARLAM(ジョージア・28歳)はリオ五輪銀メダリスト(90kg級)です。
延長25秒で一瞬引いて崩してからの大内刈りが技ありで優勝しました!大会初出場・初優勝おめでとうございます!
ウルフ・アロンはインタビューで、自分の持ち味は根性とスタミナ。東京五輪も必ず優勝する、と言っていました。
スポンサーリンク
ジーニアス・ウルフ・アロン(ハーフ)のプロフィール!
1996年2月25日に生まれ、2017年8月現在で21歳になります。身長181cm、体重100kg、血液型A型です。出身は東京都です。ウルフが名字です。
ジーニアス・ウルフ・アロンの父親・母親・兄・弟と国籍!
アメリカ人の父親が駒澤大学で講師をしています。母親は日本人で、当時6歳のウルフ・アロンに柔道を勧めたのが母親の祖父です。兄と弟が一人ずついます。
国籍の選択についてまだ対外的に発表はされていないようです。2013年に一度だけ言及があり、今のところ日本で考えていると言っていました。
地元東京には親戚がいるので東京五輪で活躍を見せたいそうです。国内や世界大会でも優勝しているので、敢えて米国から出場する意味は無さそうですね。
あと今日の朝刊に、ハーフとか関係なく日本代表で戦っていたい、と書いてありました。
ジーニアス・ウルフ・アロンの出身中学・高校・大学!
6歳から柔道を始め、指導者から柔道は楽しいかと聞かれ、空気を読んで楽しいと答えたことで柔道を止めることが出来なくなったそうです。
文京区立第一中学校に入学しても柔道があまり好きじゃなかったようです。しかし2年生になってから後輩に練習でよく投げられたことで悔しい気持ちが芽生えました。
これがターニングポイントになり、柔道ガチ勢への道を進むことになりました。
2011年に東海大浦安高校に進学し、先輩のベイカー茉秋らと共に2012年には三冠(金鷲旗・インターハイ・高校選手権)を達成しました。
さらに2013年も金鷲旗と高校選手権で二連覇しました。
2014年に東海大学へ進学し、1年次に全日本ジュニアで優勝、世界ジュニアでは3位でした。
2年次にグランプリ・ウランバートル(柔道ツアー)で初優勝、グランプリ・タシュケントにも優勝しました。
2017年には選抜体重別で優勝し、大会2連覇を達成しました。ちなみに現在は東海大学の柔道部で主将を任されています。主将という重圧が自らを強くしてくれているそうです。
ジーニアス・ウルフ・アロンの苦手なもの!
飛行機が苦手・・・ではあるのですが、根本の原因は腰痛です。この腰痛がずっと座りっぱなしの飛行機ではとても辛いそうです。羽田からフランスへは約12時間かかります。
あとウルフ・アロンは布団がないと寝れない体質です。座席では30分毎に目が覚めるほどで苦しいようです。
まとめ
ウルフ・アロンは相手を疲れさせて延長戦に持ち込んでから倒すというスタイルです。そのスタミナは毎日の猛烈なトレーニングで維持されているのですね。柔道家は半端ないです。
コメント